さてNZで永住権を本申請した時の話はいずれ書く、と言っておきながらすでに2年近くが経過しました。
これは酷い。
このまま放置逃げしようかと思ったんですが、前も書いたようにこのブログに検索でたどり着く人が使っている検索ワードは『NZ(or ニュージーランド)永住権』が最も多いという事実…
…やっぱり書いた方が良いですよねぇ。と言うことで書きます。
ただしなんせ二年前の話なんで記憶が曖昧な部分がある&情報としては少し古い、何より人によって実際に必要な作業はいくらか違ってくる…のであくまで自分の『過去の体験談』として見ておいてください。(まぁ永住権申請の条件が難しくなったとかはあっても、やる事自体はそんなに変わっていないと思いますが)
そんなわけで今回は本申請時に自分が提出した書類について、ざっくり説明してみます。
目次
本申請案内メールが届いたよ
EOI 提出後、自分は約1週間後に本申請の案内がメールで届きました。
おおまかな流れの話の時に載せたけど、
こんな感じで添付ファイルわっさーなメールが届きます。
メインとなるファイルはEOIの提出内容をほぼそのまま写した内容のPDFファイルです。
EOIの時に自分が回答した項目の所々で『この部分を証明できるものを用意してください』と書かれているので、基本はそれに沿って証明に必要な物を集めていきます。必要になるものは人によって多少違いがあると思いますが、とりあえず自分の時に必要だったものは以下。
出生証明
日本人の場合は戸籍謄本を取得して、それを英訳してもらった物を提出する事になります。
抄本ではなく、謄本です。家族構成が記載されている必要があります。
謄本はNZに住んでいる場合、家族の誰かに代理人になってもらって取得するのが一番楽ですかね。
自分はビザ申請で必要となる事を見越して日本に一時帰国したときに取得しました。確か市役所行って即日発行してもらえたはず。
謄本を英訳してくれる会社はNZにいくつかあって、単純にグーグル先生に『NZ 戸籍謄本 翻訳』をキーワードに聞けばいくつか出てきます。
学歴証明書、成績表
学歴ポイントを取得するために必要。学んだ内容が応募職業と関連している必要があります。
ニュージーランド資格機関(NZQA New Zealand Qualifications Authority)に認定されている専門学校を卒業して資格を得ているのであれば、特に難しい事はありません。
自分はNZの専門学校(ITコース)を卒業したので、そこで発行して貰ったものをそのまま添付しました。
日本の大学での学歴をポイントにしたい場合は…そこで学んだ事が応募職業とマッチしている事を証明する必要がある為、NZの学校を卒業した場合よりも必要となる書類が増えると思われます。…が、詳しくは知りませぬ。(ぉ
自分は必要なかった故…
英語力の証明
一昔前はNZでの職業経験があれば免除されるなんて時代もあったみたいですが、今は提出必須です。
自分は IELTS overall 6.5 クリアした時の成績表、原本を添付しました。
職歴証明書
提出書類の中で取得に最も手間がかかると思われる書類。まぁ会社にもよりますが。
日本で勤めて居た会社から、自分が確かに一定期間働いていたという証明書を発行してもらう。(あくまで永住権申請時に応募する職業の経験を証明する物なので、その職業と関連がある会社のみ。)
これは会社によって発行の手続き&フォーマットが違うので、具体的にどのように取得できるかは直接会社に訪ねてみるしか無いですね。
自分の場合某ゲーム会社と某 IT 会社から職歴証明書を発行してもらったんですが、どちらも英文での発行は対応していませんでした。
そこで自分の方から英語の職歴証明書のテンプレートを作成し、それと訳を併せて会社にメールで送付。
そしてサインとハンコだけ貰う…と言う方法で英文職歴証明書を取得しました。
ちなみフォーマットは結構ちゃっちいのでも問題無くて、
こんな感じの物を使用しました。ただしこれは最もシンプルなパターン。
ポイントとなるのは、過去の職業経験が永住権申請時の応募職業と関連がある事がハッキリ分かるようにする事。
自分はプログラマーとして応募したので、とにかくプログラミングをする仕事をしていたと言う事を伝わる様にテンプレートを作成しました。
ゲームプログロマーの場合はなんせ職業名がそのまま仕事内容だよね、ってぐらいやる事はっきりしているんでこの例では書きませんでしたが、本来は仕事内容も記載した方が良いと思われます。
実際自分はもう一つ勤めて居た会社(SIer)ではでプログラミングをやっていたのかいまいち分かりづらい職名…Software Engineer だった為、『His main task was to maintain a bank system… (略) … developing additional functions, utilizing his expertise of programming』と言った具合に『プログラミングをしていた』と言う事が伝わる様に仕事内容も記載しました。
とりあえず『Employment Certificate』でグーグル様にお尋ねすれば色々例が出てくるので、自分で用意する場合は好きなフォーマットを使えば良いと思います。
必須項目は
- 会社名、住所
- ポジション
- 主な仕事内容(ポジション名から明らかな場合は省略可)
- 在籍期間
- 証明書発行日
- 人事担当者もしくは相当の役職の人の名前、サイン。
日本語の職歴証明書を発行してもらって、NZの翻訳会社で翻訳してもらうってパターンもあると思います…が、お金かかりますわな。
無犯罪証明書(警察証明)
NZの領事館に行けば発行してもらえますが、2カ月ぐらいはかかりますで…
日本で発行してもらえば数日みたいですけど、自分は特に急ぎでも無かったんで領事館にお願いしました。
ただ、本申請の案内が来てから4カ月以内に書類を集めてイミグレに提出しなければいけない為、領事館経由で発行してもらう場合は案内メールを貰ったらすぐに手続きに行った方が良いです。
雇用契約書(Employment Agreement)
雇われている会社との雇用契約書。
自分は契約書自体は10ページ以上あったんですが、そのまま丸ごと送ってやりました。(原本を送付したんですが、後で返してもらえました。)
サポートレター
取得に手間がかかると思われる書類パート2。(と言っても実際に手間がかかるのは雇用主の方で、申請者としてはただ雇用主にお願いするのみ。)
いかに自分が会社に必要とされているのか、と言うことを会社のエライ人に書いてもらう。1ページで大丈夫です。
これは特にフォーマット等は無いですが、とにかく多少誇張であっても良い事を書いてもらった方が良いと思われます。
自分が貰ったサポートレターの内容は、要約すると…
勤勉で経験・知識が豊富、他にも探したけど最適な人材が見つからなかった、ある分野で特化した能力があって替えが効かない存在である、同僚といい関係を築いている、そしてCEOとしてビザサポートに必要な事は何でもする…といった類の事を書いてくれていました。
…改めて見ると何かこっぱずかしいと言うかコレ6割ぐらいお世辞入ってると思う。
特にボスに『このように書いてくれ』と言う事は言わなかったので、多分ボスなりに調べて必要な文言はちゃんと入れてくれていた…のではないかと推測。ありがたや…。
ともあれ大事なのは『なぜKiwiではなく、この外国人を雇うのか』と言う部分なので、その理由は必ず入れてもらった方が良いと思います。
上で太字にした部分がそれに該当しますね。
ここも大げさに言ってもらっている気はしますが、まぁ自分が勤めて居た会社は小さい所だったんで(ここ3年で一気に大きくなったけど…)、実際当時は自分が抜けたら仕事回んないって状況ではありましたね…。(自分が特別重要な事をやっているからと言う事ではなく、単に人手が足りていないという意味で。…自分のプログラミング能力はTHE・凡人レベルです…笑)
なので、ボスもかなり真剣にサポートしてくれたと思います。
雇用主のサポートが必要なのはこのサポートレターだけではなく、本申請書類を提出した後にイミグレから会社の方に応募者の現状に関して、大量の質問が来るのでそれに対する回答も作成してもらう必要があります。(後日その事も少し書く…と思います。)
ワークビザほどでは無いにしろ、やはり永住権サポートでも雇用主側の負担もそれなりにあるものなので、ジョブオファー貰って速攻永住申請…とするよりはある程度実績を積んでからの方が無難だと思われます。
少なくとも3カ月の試用期間は乗り越えた後、ですね。(NZの会社は新入社員がその試用期間でで使えないと判断された場合、簡単にクビにできる…)
自分が本申請時に提出した書類は以上になります。
後はパスポートですね。
人によっては健康診断書も必要になると思いますが、自分は学生ビザ申請時に健康診断書は提出していたために必要は無かったです。(健康診断は一度イミグレに提出したら3年間は有効)
ビザ取得までに追加で必要だった作業については…そのうち時間ある時に書こうかと思います。
…今度は2年後って事は無いハズです。
※続編書きました。