ニュージーランドで空き巣被害に遭った時の対応

対応、って言う程やる事あるわけでもないけど。

NZ、特にオークランドは空き巣が多い

何でこんな事書くの、ってそりゃまぁ

自分が空き巣被害に遭ったからですよね。ええ。
ちなみに1カ月程前の話ですけどね。
オークランドに長年住んでいる人は結構な確率で被害経験があるという空き巣ですが、これで自分も仲間入りですね!
今後は胸を張ってオークランダーを名乗れますね!!って全くうれしくないけど!!!もう引っ越したけど!!!!

…自分の被害はPC2台。(会社のPC&個人の物。)& フラットオーナのカメラ一台。
被害が少なかった(と言っても盗まれたものの数が少ない、ってだけでどっちのPCも高級品故、被害金額的には$5000オーバー。。)のは不幸中の幸い。
何故か机の上にあった現金(NZドルじゃないけど)は盗まれず、パスポート等も無事。
PCだけで済んだのは恐らく単に空き巣が色々獲ってる時間が無かったからだと思われます。

被害時刻&場所

New Lynn のフラット、昼間の11時過ぎ~40分頃?で、恐らく2、30分かそこらの間にやられました。

被害状況

特にどこか壊されたってのもないんですよねえ。
家の鍵はかけていたはずなので空き巣がどこから入ったのかは謎ですが、おそらく裏庭の扉についてる猫用扉を使ってうまい事中の鍵を開けたんでないか、とかいう話はしてました。

家に誰もいなかったのが上にも書いた通り20~30分程度だったんですがその短時間の間にやられていて、あまりにもタイミングが良すぎるので家の人が皆出るのを見計らってたんでないか…となるとまさかの隣人とか、近くに住んでいる人が犯人なのかもしれない。
どうやら事前に逃げ場も確保していたようで、家のフェンスの一部に大きな穴が。
犯人はそこから逃げたっぽい。

事後処理

警察に連絡しますよね。

何か事件があった場合で緊急事態でない時は地域ごとにその地域を管轄する警察署があるのでそこに連絡するようです。
空き巣の場合、家の中にまだ犯人が居る…!って場合を除いては緊急用の連絡先(111)は使っちゃダメらしい。(使ったとしても結局近場の警察署に相談してくれってなるらしい)

ただ日曜日だったので、所管の警察がお休みっていうね。

なので月曜日まで待つしかないっていう、この辺すごくNZ。
日本だったらありえないですよね、警察が土日動かない、それどころか平日も勤務時間外は対応しないとか。
ちなみにNew Lynnポリスの勤務時間は朝9時~16時です。それ以外の時間に電話しても誰も出ません。

ポリスであってもとてもホワイト。
いやはや、NZだわ…

そして月曜の朝一に警察行きましたよね。
中に一人だけ人が居ましたよね。
で、

『今自分しかいなくて忙しいから、対応できない』

とかやる気無いにも程があるだろオイケーサツって反応されますよね。
つーかどう見ても忙しくなさそうなんだけど。他に誰もまだ来てないからちょっとダラッとするかーって感じでさっきまで座って
結局本部の方に電話してくれって…何のための地域警察ですかほんと。

とりあえず盗難保険の申請の為に警察証明(被害届って言った方が良いかね。英語だと Police Report)が必要になりそうだったので、この時にフラットオーナーだけじゃなく自分にも警察証明を送ってもらうよう頼んでおきました。
(ちなみに Police Report は紙ではなく、Eメールの添付ファイル(PDF形式)として送られてきます。)
こうしとかないと、家主にのみ証明書が届くことになります。
その場合でも家主にプリントアウトしてもらえば良いとは思いますが、その場合Police Report には家主の名前しか書かれていない(受取人の名前のみ)ので、保険金請求時にその名前の人がフラットオーナーである事の証明とか必要になるかもしれません。やったことないんで知らんけど。

そこからの動きもまーー遅いんですが。

被害調査 & 指紋調査の為に警察官が1人昼間に来てくれるって話になったんですが、
実際来たの5時過ぎだしね。

NZだわ…

その人は被害状況の確認のため自分の部屋に入るなり、

『Oh、dear..(なんてこと…とかこれは酷い…とかそういうニュアンス)

と一言。

部屋が散らかってたので、空き巣に激しく荒らされたんだと思ったんでしょうね。

まぁそれ、

僕が散らかしただけなんですけどね。

引っ越し直前まで荷物あれこれ預かってもらっていて、まだ車に詰め込んでないものがあっちこっちに置きっぱなしになってるだけなんだけどね。

言いません。
大人しく同情してもらっときます。

そして指紋調査をするわけですが、当たり前と言えば当たり前なんだけど指紋を取るためにはできれば犯人のみが触ったもの、もしくは犯人が最後に触って他の誰も触っていないもの…があると良いとのことです。

うん、無いねそんなの

と言いますか、

被害に遭ったのが1日半以上前だってーのにそれでどこも触ってないかってそりゃ無理ですわさ。
扉だって触りますわさ。
被害にあった部屋であろうとそこで寝るわさ。
その時に物も動かすわさ。

わっさわさ。

そんな中でも例えば一部のタンス…
いろんなところが開けられてたりしたので犯人は一通り見てるだろう、ってことで取っ手の部分とかに指紋無いかと言うと

埃が多い場所は使えない

PCを盗むときにコンセントを抜く必要がある ⇒ 元々コンセントが刺さっていた拡張電源コードに指紋残ってるんでないか

特に何も出ない

そんな感じで指紋も見つからず。

そして事件は迷宮入りとなりました。

ちなみにNZの空き巣検挙率はものっそい低いようです。(オークランドだと10%以下?情報がちょっと古いけど、恐らくそんな変化はないと思われ。)

まぁここまでの対応を見ているとそりゃ検挙できんわな、とは思う。
最低限被害あったらすぐ来てくれるようにはせんとあかんでしょう…特に指紋とる場合は。

NZの警察は駐車違反や速度違反等、罰金を取れるものに関しての対処は迅速ですが、お金にならない事には割とのんびりです。いやほんとに。

その後

盗まれたものになんせ会社のPCがあったので、速攻で会社に報告。
そして会社の保険で被害金額を埋め合わせ…

するはずなんですがその時の自分はそれができない状況だったのです。

と言うのも、その時点では実は社員ではなかったんですよね。
前の会社は8月に辞めたものの、今本気で忙しいんでもうちょっと働いてけれーと言われていた為、PCだけ借りて少し契約社員として数週間お手伝いしていたんですね。
その後しばらくは日本に一時帰国して純粋に休んでいたんですが、10月にNZに戻ったらできればまた契約社員として少し手伝ってくれと言われていたんです。

が、色々考えて『やっぱ無理です辞めときます、PCもNZ帰ったら返します』って伝えたんですよね、日本を出る直前に。

そして被害に遭ったのがその4日ほど後。

タイミング、最悪ですね。

このタイミングでPC盗まれたってこれ下手すると自分がPCパクろうとして嘘付いているんじゃないかって疑われてもおかしくないで…高級PCだし。
そんな疑いが無かったとしても、社員じゃない時に会社PCを預かっていて紛失したとなると会社の保険が効かず、本来はいくらか負担しなきゃいけなかったようです。

…幸い3年勤めた会社である程度貢献はしていた(と願いたい)のもあって、被害額は最終的に会社が全部負担してくれました。
ふあぁー助かった、ありがたや…

こんなことがあって、会社に最後訪問する時になんかいやーな雰囲気にならないか不安だったんですが…むしろ皆自分の状況に同情してくれてた感。(自分が落ち込んでる感満載だったからかもしれませぬが)

『普通は会社辞めるって人がPCなくしたって言っても信じないけどね、カズは絶対そんな嘘つかないって分かってるから』

って言われたときはうれしかったです。

…つくづく、良い会社だったよなあとは思う。
辞めた主な理由は会社の環境と言うよりも自分の今後を見据えてのスキルアップ…と言うかキャリアチェンジ(のような物、ちょっと前に言ったように)がしたかったこと&オークランドをとにかく早く出たかった、だからなぁ。

会社自体が嫌だったわけでは全くないのです、と言うか恐らく今まで勤めた中では一番いい場所だった。

…だからこそ会社のPC紛失してサヨウナラってなるのはものすごい申し訳なったなぁ。。
立つ鳥跡を濁しまくり。
こんなんならもっと早くPC返却しときゃ良かったす。
できれば手渡しで、最後に挨拶するときに返したい…ってのが裏目に。

まぁ自分に落ち度があって無くしたわけでもないし、過去を悔やんでも何も変わらないので考えない過ぎないようにしてます。

ただただ、感謝。

 

そしてもう一つ、私用PCですが
こっちは個人の所有物なので、自分が持っているクレジットカードの保険で一部被害額を補填してもらえました。

ここまでですでに大分長くなったので、保険金支払いの詳しい話は次回。

まとめ

  • 空き巣被害に遭ったらその地域を担当する警察に連絡(電話でも直接訪問でも)
  • 自分が家のオーナーでない場合は、警察証明(Police Report)を自分にも送ってもらうよう頼んでおく。(保険金支払いに必要。)
  • 空き巣の場合は111は使っても基本的に対応してくれない(犯人がその場にまだ居る場合は別)
  • 指紋を残すため、被害後は極力物を触らない
  • 警察、やる気ない
  • やるせない
  • だがそれがNZなので泣かない
  • 警報機はやっぱり大事。(ちなみに事件後、フラットにはオーナーの手によって警報機が設置されました。)
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